FP試験はお金の知識を広く得られることで、年々受験者数も増えている人気資格です。しかし、難易度は低いことされており、「FP3級は簡単」だと言われています。
そこで、FP(ファイナンシャルプランナー)3級が本当に簡単なのかについて、難易度と実際の合格率などを交えて解説します。合わせて、効果的な勉強方法や勉強時間もご紹介しますので、これからFP3級を目指す人はぜひ最後まで読んでみてください。
FP3級の難易度

そもそもFPは、金融・税金・保険などの生活に役立つ知識が学べる国家資格です。FP3級は2024年4月からCBT形式(=パソコンで受検する方法)に移行し、年間を通して受験することができます。

FP3級は入門レベルとされており、特別な前提知識は必要ありません。1日1〜2時間の学習で1カ月程度あれば十分合格ラインに達することができます。実際に「1週間の短期集中で合格した!」という受検者もいるほどです。
FP3級の合格率
それではFP3級がどのくらいの合格率なのかご紹介します。FP試験は日本FP協会と金融財政事情研究会(金財)の2つの試験機関があるため、それぞれの合格率の推移をグラフにまとめました。
(線をタップすると合格率が表示されます)
日本FP協会
参考:日本FP協会 FP技能士の取得者数及び試験結果データ
金財
参考:金融財政事情研究会「[種目別試験結果]ファイナンシャル・プランニング技能検定」
グラフを見ると、FP協会の場合は安定して8割程度の合格率のため、確かにFP3級は簡単な資格であると言っても過言ではありません。
ちなみにここで疑問に感じたかたもいるかもしれませんが、FP協会と金財とで合格率に乖離があります。同じFP3級にも関わらず、合格率が団体によって大きく違いがあるのはなぜでしょうか。
この点については、記事の後半で私の持論を交えて解説します。
FP3級の試験時間
現在のFP3級の試験時間は学科試験が90分、実技試験が60分です。
FP3級の合格点
学科試験の合格点は60点中36点(6割)以上で合格できます。一方で、実技試験は日本FP協会と金財で少し異なります。
日本FP協会 (資産設計提案業務) | 金財 (個人資産相談業務) | 金財 (保険顧客資産相談業務) | |
---|---|---|---|
合格点 | 60点以上(100点満点) | 30点以上(50点満点) | |
問題数 | 20問 | 実例問題5題計15問 |
FP3級に必要な勉強時間

FP3級の合格に必要な勉強時間はおよそ80時間~100時間程度とされています。そのため、仮に1日1時間勉強すると、40日~50日程度で合格できることになります。
以前までは1年に3回(5月、9月、1月)しか受検できませんでしたが、CBT方式の導入により通年で受検できるようになりました。ご自身で受検する時期を定めたうえで、必要な勉強時間を逆算することで着実に合格に近づきます。
ただし、1年のうち一部の期間で受検できない日がありますので、先ほどご紹介したFP3級のCBT方式に関する記事で確認しましょう。
おすすめの勉強方法
ここで、私がFP3級を勉強した時の方法をご紹介します。2019年にFP3級を取得した当時、私はお金の寺子屋と過去問を活用しておりました。
お金の寺子屋
お金の寺子屋はFP2級、3級を中心とした学習コンテンツです。特徴的なのがYouTubeで講義動画を公開している点です。1動画の尺も数分から最大20分程度で構成されているため、飽きずに学習できる点も良く、重宝しておりました!
過去問
FP試験は過去問が公表されています。FP受検者のほとんどが過去問演習を行っており、私も使用しておりました。試験団体のHPでも無料公開されているだけでなく、お金の寺子屋にも過去問と簡単な解説も添えていますので、併用しながら学習していくことを推奨いたします。
金財の合格率が低い理由
最後に、金財の合格率が低い理由を私の持論も交えてご紹介します。
先ほどの表の通り、金財の方が合格率が低く一見すると難しそうに見えます。しかし、試験の難易度は大きくは関係ありません。というのも、実は学科試験は日本FP協会・金財ともに同じ問題なのです。学科試験が共通ということは、実技試験が圧倒的に難しいのでしょうか。ですが3級の場合は実技試験も日本FP協会・金財ともに選択式であり、金財が圧倒的に難しいとも言いにくいです。
そのため私は、合格率の差は「受検者のモチベーションの差」が関係していると思います。実は、金財では金融機関等をはじめとする企業の団体受検が日本FP協会よりも多い傾向にあります。あくまで推測ですが、団体受検の場合、受検料を会社が負担したり受検者自身の意思で申込しない人も一定数存在するため、受検者のモチベーションにばらつきがあり、合格率に影響が出ている可能性があります。
かつて銀行員だった前職の同僚も、「FP試験を取得するよう上司に言われた」と言っていたので、おそらくこの部分に金財の合格率の低さが関係していると考えています。
しかし、難易度自体はFP協会も金財もほぼ同じですので、これから受検するかたは合格率だけに左右されず、ご自身が受けたい団体で受検しましょう。
まとめ
FP(ファイナンシャルプランナー)3級は、比較的容易に取得できる国家資格であり、合格率も高水準を維持しています。試験内容は日常生活に役立つ知識が多く含まれており、学習期間も1ヶ月程度と短期間での合格が可能です。
また、試験実施団体による合格率の違いは、受験者のモチベーションや背景によるものと考えられます。そのため、金財の方が特筆して難しいという分けではありません。試験団体の違いに左右されずに、金融知識の向上やキャリアアップのために、FP3級を受験してみてください!