【2024年最新!】FP2級(ファイナンシャルプランナー)の合格率

【2024年最新!】FP2級(ファイナンシャルプランナー)の合格率

今回は、FP(ファイナンシャルプランナー)2級の難易度・合格率について紹介していきます。

FP3級に合格した人や、これから2級の受検を考えている人は、「2級って3級よりどれくらい難しいの?」「実際どのくらいの合格率なの?」など気になっている人は多いと思います。

この記事では、ファイナンシャルプランナー2級の難易度や合格率について、FPライトがわかりやすくお伝えしていきます!

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この記事の著者

FPのライト専任講師 ゆーさく

・元市役所職員
・公務員在職時にファイナンシャル・プランニング(FP)技能士を取得
・現在は、FPのライト専任講師を務めるほか、日本FP協会支部活動にも参加し、地域独自のFPの普及活動を行う。
(AFP、2級ファイナンシャル・プランニング技能士)

FP2級の難易度

前提として、ファイナンシャルプランナー2級の難易度はそこそこに高いです。

その根拠について、3級と比較しながら試験科目や解答方式、試験時間など、それぞれの要素について詳しく見ていきましょう。

試験科目

試験科目の数は3級と同じ6つなのですが、2級は法人関係の問題が新たに加わります。

科目全体を通してもより掘り下げた知識を問う問題が出題されますので、しっかりとした理解が必要になってきます。

試験科目 FP3級の内容 FP2級の内容
ライフプランニングと資金計画 ・FPと倫理
・FPと関係法規
・ライフプランニングの考え方・手法
・社会保険
・公的年金
・企業年金・個人年金等
・年金と税金
・ライフプラン策定上の資金計画
・ローンとカード
・ライフプランニングと資金計画の最新の動向
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・FPと関係法規
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・公的年金
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中小法人の資金計画
タックスプランニング ・日本の税制
・所得税の仕組み
・各種所得の内容
・損益通算
・所得控除
・税額控除
・所得税の申告と納付
・個人住民税
・個人事業税
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・日本の税制
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・個人事業税
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・法人税
・法人住民税
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・保険制度全般
・生命保険
・損害保険
・第三分野の保険
・リスク管理と保険
・リスク管理の最新の動向
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・預貯金・金融類似商品等
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・事業承継対策
・事業と経営

試験方式

3級はコンピューターを使って解答するCBT方式ですが、2級は解答用紙に筆記用具で記入するペーパー方式になっています。

そのため、パソコン画面上で正解を選択するのに比べ、自分で解答用紙に記入する手間と時間がでてきます。

解答方式

学科試験の解答方式が、3級の三択形式から四択形式に変わっています。

また、実技試験では初めて記述による解答が出題されるようになりますので、きちんと過去問や練習問題を解いて計算に慣れていく必要があります。

わからない問題のヤマ勘が通用しづらくなっています・・・笑

FP2級の合格率

ここからは過去のFP2級の合格率を3級と比較しながら詳しく見ていきましょう。

実は、FP協会ときんざいでは合格率がかなり違うのですが・・・その意外な理由については後述します!

 

FP2級の合格率(FP協会)

FP協会の学科試験は5割前後、実技試験は6割前後の合格率となっています。

FP2級の合格率(金財)

金財(きんざい)の学科試験は2割前後、実技試験は科目によって違いがありますが、3~6割程度の合格率となっています。

ちなみに、FP2級から金財の実技試験は4種類に増えます。それぞれ合格率にばらつきがありますね!

補足
中小事業主資産相談業務と損保顧客資産相談業務の実技試験科目は、試験を実施している回が限られております。
きんざいの実技試験でどの科目を選べばよいかについては、「【選ぶべきは〇〇】FP2級(ファイナンシャルプランナー)の実技試験」の記事でわかりやすく解説していますのでぜひ参考にしてみてください!

【参考】FP3級の合格率(FP協会)

FP協会主催の3級試験はおおむね8割前後の合格率となっています。

【参考】FP3級の合格率(金財)

一方、きんざいの学科試験は5割前後、実技試験は4割前後の合格率となっています。

FP2級、3級ともに金財の合格率がまばらですね・・。その意外な理由はこの記事の後半に掲載してます!

FP2級の合格点

ここからは学科試験、実技試験それぞれの具体的な合格点を見ていきましょう!

学科試験の合格点

学科試験は40問が出題され、100点中60点以上の正解で合格になります。

各問題の配点は公表されていませんが、余裕を見て6割以上の正解をすれば合格が近いでしょう。

ちなみに、学科試験はFP協会もきんざいも共通ですので、合格点、問題数に違いはありません。

実技試験の合格点

一方で、実技試験は日本FP協会ときんざいで少し異なっています。

受検科目については、FP協会は「資産設計提案業務」のみですが、きんざいは「個人資産相談業務」「中小事業主資産相談業務」「生保顧客資産相談業務」「損保顧客資産相談業務」の4つの科目から1つを選択して受検します。

問題数は、FP協会は2級では40問に増えていますが、きんざいは3級と同じく15問です。

こちらも学科試験と同じく配点は非公表ですが、6割以上の正答で合格となるのは同じです。

日本FP協会 きんざい
合格点 60点以上/100点満点 30点以上/50点満点
問題数 40問 実例問題5題 計15問

補足:金財の合格率が低い”意外な”理由

これは3級試験と同じ傾向ですが、きんざいの方が合格率が低く、一見すると難しそうに見えます。しかし、日本FP協会もきんざいも学科試験は共通のはずです。

それでは、実技試験が圧倒的に難しいのでしょうか?

2級の場合はFP協会、きんざいともに同じペーパー方式です。きんざいは4つの実技科目から選択するとはいえ、出題範囲が狭くなることで解きやすくなっている面もあり、それによって難易度が急に上がるとも考えにくいです。

そのため、合格率の差は「受検者のモチベーションの差」が関係していると思います。

これはあくまで推測ですが、きんざいでは金融機関等をはじめとする企業の団体受検が日本FP協会よりも多い傾向にあり、団体受検の場合は受検料を会社が負担したり、受検者が自らの意思で受検しないかたも一定数存在するため、受検者のモチベーションにばらつきがあり、合格率に影響が出ている可能性があります。

合格率だけに左右されず、受検する際は、ここまでの記事を参考にして、ご自身が受けたい団体で受検することをおすすめします!

まとめ

2級は3級と比べると知識量や難易度は上がりますが、3級の内容の延長線上にあるのが2級の内容です。

ポイント重視で短期間の合格も可能だった3級に比べ、しっかりと知識をつける必要があるのは確かですが、テキストをしっかりと読み込んで問題を解いていき、理解や解答力を高める学習方法は共通しています。

3級からのステップアップで2級を受ける人は、ぜひ3級合格の過程で身につけた知識や考え方を力にして、よりブラッシュアップさせた2級の勉強に取り組んでみてください!

一方で、最初から2級を受ける人は知識量の多さにビックリするかも知れませんが、仕事等で得た知識は確実にプラスに働くはずです。

FPライトでは、2級試験についての記事も多く投稿していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。