【図解つき!】FP2級とAFPの違いを徹底解説

【図解つき!】FP2級とAFPの違いを徹底解説

 

今回は、FP2級とAFPの違いについて、紹介していきます。

いざFPを目指そう、お金の知識を学ぼうと思った時、【FP技能士】と【AFPまたはCFP】という言葉を耳にしたことがある方も多いはず。

どちらもFP(ファイナンシャルプランナー)に関する資格ですが、実は位置づけが明確に異なります。

「FPとAFPのこの2つで何が違うの?」
「どっちが取りやすいの?」
「資格を取るとどうなるの?」

など、疑問をお持ちの方はこちらの記事でFP2級とAFPを徹底比較していますので是非チェックしてください!

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この記事の著者

FPのライト専任講師 ゆーさく

・元市役所職員
・公務員在職時にファイナンシャル・プランニング(FP)技能士を取得
・現在は、FPのライト専任講師を務めるほか、日本FP協会支部活動にも参加し、地域独自のFPの普及活動を行う。
(AFP、2級ファイナンシャル・プランニング技能士)

AFP資格は、FP2級保持者が持てるプラスαの資格

結論からお伝えすると、AFPはFP技能士2級保持者が持てるプラスαの資格です!

AFPは、FP技能士2級を持っている方がAFP認定研修に従い、必須修了科目である「提案書」を修めた人が認定される資格になります。

つまり、AFPはFP技能士2級を取得していることが必須要件となっているわけです!

そもそもFP2級とAFPの違いは?

いくつかポイントを挙げて比較してみると次のような点があります。

FP技能士2級 AFP
主管 金融財政事情研究会 日本FP協会
種別 国家資格 民間資格
更新 なし 2年ごとに更新が必要
更新料 なし 年会費12,000円
(入会金10,000円。その他研修費等は別途料金)

このように、FP技能士2級は一度合格すれば基本的に永年有効ですが、AFPには「更新」の制度があるため、毎年年会費がかかってくることと、その更新をするために単位を取得しなければならず、そのための研修費などが別途かかります。

FP2級とAFPを取得するための方法

FP試験の受験資格でもご紹介した通り、FP2級の受検資格は以下のとおりです。

FP2級受検資格
下記①~③のいずれかに該当する者

  • FP3級の技能検定の合格者
  • FP業務に関して2年以上の実務経験を有する者
  • 日本FP協会が認定するAFP認定研修を修了した者

一方でAFP認定者となるためには大まかに以下のルートがあります。

FP2級とAFPを取得するための方法

AFP認定研修の技能士過程は、AFP認定研修の修了課題となる「提案書」を作成するためのコースとなっています。

つまりAFPの認定は、FP2級を取得し、提案書を作成し修めることで申請をすることができるようになっています。

基本課程では、2級を受検する方向けに広く学習範囲をおさえた上で、提案書も作成するコースになっています。

AFP認定研修には図に表示した「基本課程」と「技能士過程」以外にも「税理士課程(税理士・公認会計士協会登録済の方用)」と「3級課程(認定教育機関主催の3級FP技能士検定向け講座を修了された方用)」のものがあります。

AFP認定研修の費用

ここでAFP認定を受けるために必須となる研修についての費用も比較してみましょう。

<基本課程>

A社(通学) B社(通学・通信あり) C社(通信)
約100,000円 約78,000円 約22,000円

<技能士過程>
通信講座のみ…8,000円~

基本課程は学習範囲も広くおさえているため、どうしても費用が高くなりますね・・・

オススメのAFP取得のタイミング

繰り返しになりますが、AFPを取得するためには、「FP2級の合格」が必須になります!

そのため、FPのライトがオススメするAFP取得のタイミングは、FP2級を取得してすぐです!AFP認定を受けるための提案書作成は、FP2級の受検内容と深く関係してきます。

FP2級を取得して内容の習熟度が最も上がっている時が、提案書作成のタイミングとして一番いいですね。

ちなみに私は、2級取得してから約3年後にAFPを取得しました。2級を取得した時は公務員でしたので、AFPを活かす環境が無かったため、すぐには取得しませんでした・・・。

AFP取得のメリットとデメリット

ここで、AFPを取得した場合のメリットとデメリットも比較しておきます。

メリット

①FP技能士2級より信頼度が増す

表記できる資格が1つ増えるため、強いアピールになります!また、更新が必須なため最新の知識を持っている証拠にもなります!

②FP協会の会員になれる

AFPの主管は日本FP協会です。そのためAFP認定を受ければ日本FP協会の会員となることができます。AFPの方が更新制度もある分、研修会等参加できるものもあり活動は金融財政事情研究会より活発だと言えます。

③最新のFP情報を手に入れられる

上記の日本FP協会から毎月業界紙が送られており、最新のFP情報が手に入ります。上記①と似ていますが、更新が必要なため自分自身でもFP知識のブラッシュアップが行われるようになります。

デメリット

①コストがかかる

AFPは更新制度があるため、年会費12,000円はランニングコストとしてかかります。また、更新には単位の取得が必要で、単位付与される研修を受講する場合、別途料金が掛かります。

②単位取得しなければならない

メリットと反面になりますが、AFP更新のための単位取得は2年以内に15単位が定められています。研修を受ける・講師をする・執筆活動を行う等、単位取得の方法はさまざまありますが、かならずFP活動を継続して行うことがAFP保持の条件となります。

まとめ

FP2級とAFPを比較してみると実は違いが多いことがわかりました。

個人的には、FP2級からAFPを取得するための難易度は低いと感じています。現にFP2級の取得後3年経過してAFPに挑みましたが、無事に取得することができました。

一方で、AFPには認定研修の費用・入会費・年会費・単位取得の研修費等費用がかさんできます。

ですので、もしFP資格取得でお金の知識を深め、今後の自分の人生に役立てようと思っているのならFP2級を取得すれば知識量としては十分だと思います。

しかし、FP資格を武器に業界で活躍したい、もしくはFPとして独立してお仕事を考えている場合は、同じ難易度であれば表記する資格を一つ増やすべくAFPも取得するのも手だと思います!