【徹底比較!】FP試験の学科試験と実技試験の違いを解説

FPファイナンシャルプランナー)の資格を取得するためには、学科試験と実技試験の両方を合格する必要があります。

とはいえ、これから始めてFP試験を受ける人にとって、「そもそも学科試験と実技試験って何が違うの?」という疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。

そこで、今回はFP試験の学科試験と実技試験の違いと特徴について、分かりやすく解説します!

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この記事の著者

FPのライト専任講師 ゆーさく

・元市役所職員
・公務員在職時にファイナンシャル・プランニング(FP)技能士を取得
・現在は、FPのライト専任講師を務めるほか、日本FP協会支部活動にも参加し、地域独自のFPの普及活動を行う。
(AFP、2級ファイナンシャル・プランニング技能士)

学科試験と実技試験とは

学科試験と実技試験とは

はじめに、FP試験における学科試験と実技試験について簡単にご紹介します。

FP試験は、選択問題から構成される学科試験と選択問題と記述問題で構成される実技試験の2つがあり、両方とも合格点を満たすことでFP資格を取得することができます。

もしどちらか一方だけ合格した場合、次回は不合格だったほうだけ受検して合格すれば資格を取得できます。ただし、一部合格の場合は有効期限があるため注意が必要です。

学科試験と実技試験の違い

それでは、ここで学科試験と実技試験の違いについて紹介します。

まず前提として、学科試験も実技試験両方とも学科試験で学ぶ知識が出題範囲のベースになっています。つまり、実技試験でも学科試験の知識と理解が非常に重要になります。

既に紹介しましたが、両者の違いは学科試験は問題文から正解を選ぶ選択式ですが、実技試験は計算問題が中心という点です。また、学科試験は6つの試験科目からまんべんなく出題されますが、実技試験では受検者が科目を選択して、その範囲の問題に答えるという違いがあります。

ちなみに、6つの科目とは次の通りです。

科目主な出題内容
ライフプランニングと資金計画公的制度や年金などの問題が出題
タックスプランニング所得税をメインに、税金に関する問題が出題
リスク管理生命保険や損害保険、第三分野の保険に関する問題が出題
金融資産運用株や投資信託、債券など金融商品の基本問題が出題
不動産不動産に関する問題が出題
相続・事業承継相続や贈与に関する問題が出題

 FP3級の場合

FP3級の学科試験と実技試験は全て選択問題になっています

まず、学科試験はファイナンシャルプランナーに必要な基礎的な知識と理解を問われる問題で構成されています。大きな特徴として、学科試験の問題がFP協会も金財(きんざい)が共通問題である点があります。FP協会と金財と2つの団体で受検できますが、難易度で差が出るのは実技試験と言えます。

次に実技試験ですが、FP協会と金財とで問題が異なります。合格点は6割以上である点は共通ですが、出題傾向や問題数が異なるためご自身に合った科目を選びましょう!

学科試験実技試験
前半30問:〇×問題
後半30問:3択問題
FP協会「資産設計提案業務」20問:3択問題
金財「個人資産相談業務」大問5問計15問:3択問題
金財「保険顧客資産相談業務」
FP3級の実技試験で迷っている方は、こちらの記事も合わせてお読みください。実技試験の選び方について紹介しております。

FP2級の場合

一方、FP2級の場合は学科試験と実技試験とで違いが3つあります。

まず、2級の実技試験から記述式問題が導入されます。いきなり「記述」といわれると抵抗を感じる方もいるかもしれませんが、金額などを数字で入力する程度であり、「20文字以内で記述しなさい」とか「筆者の意見を述べなさい」など文章で答えさせる問題は出題されません。加えて、記述問題も全体の一部に過ぎないのでご安心ください。とはいえ、3級よりもグッと難易度が高まることに変わりありませんので、より事前学習が必要になります。

次に、学科試験の選択形式が異なります。3級の場合は正誤問題&3択問題で構成されていますが、2級の場合は学科試験が全問4択問題になります。

そして3つ目が、実技試験の科目数です。実技試験の科目数は3級の3つから5つに増えます。ご自身がどのような目的や理由でFP2級を取得したいかをより明確にする必要があります。なお、学科試験はFP協会と金財で共通な点は3級と同様です。

学科試験実技試験
全60問:4択問題
FP協会「資産設計提案業務」40問記述式等
金財「個人資産相談業務」大問5問計15問:記述式等
金財「生保顧客資産相談業務」
金財「損保顧客資産相談業務」
金財「中小事業主資産相談業務」
FP2級の実技試験で迷っている方は、こちらの記事も合わせてお読みください。実技試験の選び方について紹介しております。

FP1級の場合

FP1級となると、学科試験にも一部記述問題が加わります。また、金財の実技試験では面接試験が導入されています。FPの知識を実務にバリバリ活用していく方には面接試験という選択肢もアリですが、一方で対策がしづらい点もあるため、ご自身がどちらが合っているか考えて選択しましょう。

ちなみに、学科試験は金財しか導入していない点も注意です。

学科試験実技試験
【基礎編】全50問4択問題
【応用編】記述式5問
FP協会大問2問計20問:記述式
金財面接形式

学科試験と実技試験の難易度比較

ここまでで、学科試験と実技試験の違いや特徴について紹介しましたが、実際どちらが難しいのでしょうか。なかなか比較が難しいところですが、私個人的には実技試験の方が難しいと思います。

FP2級と3級の学科試験は全て選択問題であり、用語の意味や特徴を押さえれば正解できてしまう反面、実技問題は設例が与えられ、それに沿って問題を解く必要があるため、1問あたりの所要時間も多く掛かる分、正解へのハードルが高い印象だからです。

とはいえ、学科試験も実技試験も書籍や問題を解き進め、過去問を複数問挑戦してみると、冒頭でお伝えしたように学科試験の基本的な知識が必要になることがわかってきます。

頑張って学習すれば、「どちらが難しい」と感じなくなるほど慣れてくる印象です!

まとめ

学科試験と実技試験はそれぞれ異なる特徴を持ちますが、どちらも学科問題で学ぶ内容がベースになります。各級の特徴をおさえ、これから受検する方は是非参考にしてみてください!