古本屋などでFP試験のテキストが安く並んでいるのを見かけると、「中古のテキストで勉強してもいいの?それとも最新版を買い直すべき?」と悩む方もいるでしょう。
しかしFP試験の出題範囲には、毎年のように税制や社会保険制度などの法改正内容が含まれます。そのため古いテキストのまま学習を続けると、本番で知識のズレにより思わぬ失点をしてしまう危険性があります。
では、FPテキストはどのタイミングで買い替えるのが良いのでしょうか。本記事では、FPテキストを最新版にする必要性と買い替え時期、中古本を使うリスク、そしてFP試験の「法令基準日」に合わせて常に最新情報で学ぶ重要性をご紹介します。
目次
FP試験対策で古いテキストを使うリスク

FP資格試験では出題範囲となる法律や制度が毎年少しずつ変わります。これは、税制や年金制度、金融商品制度が毎年見直されているためです。
例えば、令和7年度から以下のような制度改正が行われました。
【令和7年度の改正内容(抜粋)】
・自己都合退職者の雇用保険基本手当の給付制限期間が2ヵ月から1ヵ月に短縮
・高年齢雇用継続給付の受給率が最大15%から10%に引き下げ
・所得税の基礎控除額が改正
・在職老齢年金の支給停止調整額が50万円から51万円に変更 など
試験は実施時点での最新ルールに沿って問題が作成されるので、古い知識のままだとそのズレが得点減に直結します。実際、FP試験では直近で法改正が行われたポイントが狙われやすく、古い情報を覚えたままだと「改正点が出題されて間違えた…」という事態になりかねません。
最新の制度に合わせた正確な知識を身につけるには、やはり最新版のテキストを使うことが重要です。
FP試験の「法令基準日」に注意
FP試験では各回の試験実施日に応じて法令基準日という基準日が定められています。法令基準日とは、その試験で出題される法律や制度がいつ時点の改正内容まで反映されているかを示すものです。
以下の表はFP3級・FP2級試験の試験日や合格発表日、法令基準日、合格点をまとめたものです。
試験日 | 合格発表日 | 法令基準日 | 合格点 |
---|---|---|---|
2025年4月1日~4月30日 | 5月19日 | 2024年4月1日 | 学科36点(60点満点) |
2025年5月1日~5月24日 | 6月16日 | ||
2025年6月1日~6月30日 | 7月15日 | 2025年4月1日 | |
2025年7月1日~7月31日 | 8月18日 | ||
2025年8月1日~8月31日 | 9月16日 | ||
2025年9月1日~9月30日 | 10月16日 | ||
2025年10月1日~10月31日 | 11月18日 | ||
2025年11月1日~11月30日 | 12月15日 | ||
2025年12月1日~12月28日 | 1月19日 | ||
2026年1月6日~1月31日 | 2月17日 | ||
2026年2月1日~2月28日 | 3月16日 |
※3級も2級もCBT方式が採用されているため、通年受験が可能となっています(一部の日程を除く)。
その日までに施行された制度変更が出題範囲に含まれます。したがって、自分が受験する回の法令基準日を確認し、それ以降の改正点が手持ちのテキストに載っていない場合は新しい版の購入を検討すべきです。
FPテキストの改訂時期と買い替えのタイミング

FPのテキストや問題集は各出版社から毎年1回、新年度版が発売されます。多くの場合、その発売時期は5月〜6月頃で、ちょうど年度前半の試験(5月)後に最新版が出るスケジュールです。そのため、テキスト購入のタイミングは非常に重要です。
たとえば4月〜5月に書店でテキストを購入する場合、前年版が在庫として残っている可能性があります。知らずに古い版を手に取ってしまうと、試験範囲の最新情報が反映されていない教材で勉強することになりかねません。
自分が受ける試験日程が新年度の改訂版発売前か後かを確認し、それに合わせて適切な教材を選びましょう。
また、もし万が一5月に受験した結果不合格となり、新しい法令基準日(6月以降)に受験する場合、新しく発売された最新版テキストへの買い替えが強く推奨されます。前回試験後に行われた法改正点が出題で狙われると、旧版テキストでは対応できないことが理由です。
したがって、筆者がおすすめするFPテキストの買い替えの時期は、6月以降が良いと感じています。
5月でも改訂後のテキストを購入できるとは思いますが、5月の場合は誤って古いテキストを購入するリスクがあるため、余裕をもって6月に購入する方がよいでしょう。
中古のFPテキストは使ってもいい?

ここまでFPテキストの改訂や買い替え時期についてご紹介しましたが、「古いテキストでも合格点には到達できる」と考える方もいるでしょう。
たしかに、古本屋やフリマサイトなどで前年度版のFPテキストが安価で手に入るため、最新テキストを購入するよりも経済的です。
また、FP3級であれば合格率が7割~8割と取得しやすい資格なため、わざわざ最新のテキストを買う必要がないという意見もごもっともです。
古いテキストもまったく使えないわけではありません。たとえば、出版社によっては古いテキスト利用者向けに、最新の法改正点を補足する追補資料や正誤表を公開している場合があります。
また、先ほど本年度の改定内容の抜粋をご紹介しましたが、FP試験における改定内容は試験範囲全体のごく一部です。
したがって、「1円でも安いコストで合格したい」のであれば、古いテキストでも合格ラインに到達することは十分に可能です。
しかし、新しい情報を自分で収集して内容を更新する手間を考えると、やはり初めから最新版テキストを用意した方が効率的でしょう。官公庁などで発表されている改正情報を自分で調べて情報を補完するよりも、最新情報が網羅されたテキストを買うことによって、目先のテキスト代の安さを追求するよりも費用対効果が高くなります。
以上のような理由から、中古や旧年度版の教材はできるだけ避け、法改正に対応した最新版のテキストを使うことをおすすめします。
参考:FP3級 参考書いらない?必要なケースとの違いを徹底比較
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常に最新情報が反映された教材で学習できれば、ここまで述べてきた不安や手間を一気に解消できます。とはいえ、市販テキストを毎年買い替えるのは経済的な負担になるかもしれませんし、独学で改正点をフォローするのも簡単ではありません。
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毎年テキストを買い直す費用や、自力で改正点を調べる手間を考えれば、常に最新情報で学べる講座の方が、結果的に経済的と言えるでしょう。
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まとめ
FP試験に合格するためには、常に最新の教材で学習することが大切です。中古の古いテキストは出費を抑えられるメリットがありますが、その内容が現行制度に合っていなければ努力が無駄になってしまう可能性があります。
試験ごとに定められた法令基準日を意識し、自分が受験する時点で最新の制度改正に対応したテキスト・問題集を用意しましょう。
FPのライトのように常に最新情報で学べるオンライン講座の活用もおすすめです。正確で新しい知識にもとづいて効率よく学習し、FP試験の合格を勝ち取りましょう。