フリーランスこそFP3級!確定申告・節税に役立つメリットと簿記との違いを解説

「確定申告の時期が来るたびに憂鬱になる」 「税金や保険料が高すぎて、頑張って稼いでも手取りが全然増えない」 「将来の年金だけでやっていけるのか不安…」

こんな悩みを抱えていませんか?

会社員であれば、年末調整も社会保険の手続きも会社がすべて代行してくれます。

しかし、フリーランスや個人事業主は違います。税金の計算や納税、国民年金の納付もすべて自己責任で行わなければなりません。知識がないことは、そのまま「金銭的な損失」に直結してしまうの可能性があります。

実は、FP(ファイナンシャル・プランナー)3級の学習範囲は、フリーランスが知っておくべき「お金のルール」そのものです。日々の支出などの際に簿記の知識もあると便利ですが、手取りを最大化し、老後の不安を解消するにはFPの知識がよりおすすめと言えます。

そこでこの記事では、なぜ簿記よりも先にFP3級を学ぶべきなのか、その具体的な理由とメリットを徹底解説します。

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この記事の著者

FPのライト専任講師 ゆーさく

・元市役所職員
・公務員在職時にファイナンシャル・プランニング(FP)技能士を取得
・現在は、FPのライト専任講師を務めるほか、日本FP協会支部活動にも参加し、地域独自のFPの普及活動を行う。
(AFP、2級ファイナンシャル・プランニング技能士)

なぜフリーランスにFP3級の知識が必要と考えるのか

いくらスキルを磨いて稼ぐ力を高めても、税金や社会保険の知識という「守りの力」がなければ、お金はどんどん出ていきます。経費の領収書を集めることに必死になっても、それだけでは不十分。本当に節税効果が高いのは「所得控除」の仕組みを理解し、フル活用することだと考えます。

また、「税理士に頼んでいるから大丈夫」と思っている方もいるかも知れませんが、すべてを丸投げすると税理士依存状態になり、税金のことを理解するチャンスを逃すことになります。

税理士とスムーズに会話ができ、「この控除は使えますか?」「小規模企業共済(=後ほど紹介します)を始めたいのですが」と自分から提案できるレベルの知識があると、より大きか節税効果を得ることが可能になってきます。

フリーランス・個人事業主がFP3級を取得するメリット

フリーランス・個人事業主がFP3級を取得するメリット

それでは、具体的にフリーランスや個人事業主がFP3級を取得するメリットを具体的にご紹介します。

この記事では次の3つのメリットをご紹介します。

  1. 所得税の仕組みがわかり、節税の勘所が見えてくる
  2. 国民健康保険や国民年金などの社会保険の知識が身につく
  3. フリーランス・個人事業主専用の退職金制度を理解できる

メリット①:所得税の仕組みがわかり、節税の勘所が見えてくる

まず初めに、所得税の仕組みをFP3級の段階から理解できるところがメリットといえます。

多くのフリーランスは「とにかく経費を増やせば税金が減る」と考えがちです。しかし、本当に効果的な節税をするには、税金の計算ロジックを正しく理解する必要があります。

たとえば、所得税の計算は「お金の儲け方」によって事業取得に分類されるケースと雑所得に分類されるケースがあるのですが、事業所得であれば青色申告特別控除という最大65万円の控除を受けることができます。

なお、所得税とは「お金の儲け方」ごとに10種類に分類され、それぞれの計算方法によって導き出された金額をもとに計算されるのですが、このような所得税の仕組みをFP3級で学習します。

このように、会社員やフリーランス問わず納税している所得税について深く知らない人も多いため、所得税の仕組みを理解することで「この部分で節税できそうだな」といった勘所が見えてくるようになります。

メリット②:国民健康保険や国民年金などの社会保険の知識が身につく

2つ目のメリットとして、国民健康保険や国民年金などの社会保険制度の知識が身につく点です。

会社員と違い、フリーランスは国民健康保険や国民年金に加入します。国民健康保険は病気や怪我をした際に提示する保険証がイメージしやすいかなと思いますが、国民健康保険料は全額自己負担です。

たまに混同する方がいらっしゃるので補足しますが、病院の窓口で負担する割合は基本的に3割負担です(年齢や所得によって負担割合が異なります)。

「3割負担で済むために、毎月保険料を払っている」とお伝えすればわかりやすいかもしれません。

また、会社員や公務員は厚生年金+国民年金に加入しますが、フリーランスや個人事業主の方は国民年金に加入するという違いもあります。

ちなみに下の画像は、弊サイトであるFPのライトが取り扱っているFP3級オンライン講座のテキストから抜粋したものです。

3階建ての年金制度を表した画像
FPのライト3級講座より抜粋

日本には健康保険や年金制度などの様々な社会保険制度が存在しますが、これらをFP3級の段階から知ることができる点は魅力的といえます。

【参考】国民年金の付加年金
国民年金には、「付加年金」という制度があります。これは、フリーランスなどの国民年金第1号被保険者だけが加入できる制度で、月額400円を上乗せで支払うことで将来の年金受給額を「200円✕納付月数」増やすことができるものです。

(例)10年付加年金を支払う
付加保険料(支払うお金)=400円✕120ヶ月=48,000円
年金上乗せ額(もらえるお金)=200円✕120ヶ月=24,000円
24,000円の上乗せは毎年もらえるため、2年で元が取れてそれ以降はお得になる制度です。

メリット③:フリーランス・個人事業主専用の退職金制度を理解できる

そして3つ目のメリットが、フリーランスや個人事業主専用の退職金制度について理解できる点です。

いきなりこれを聞いて驚いた方もいるかも知れませんが、実はこのような制度が大きく2つ存在します。

小規模企業共済制度|経営者のための退職金制度

1つ目が小規模企業共済制度です。小規模企業共済制度は、フリーランスや小規模事業者のための退職金制度で、あらかじめ資金を積み立てておいて老後資金や万が一の個人事業の廃業時に備えるための制度です。

そして最大の魅力が、掛金が全額所得控除になる点です。

もし月額7万円(最大)を掛けた場合、年間84万円が所得から控除されます。しかも将来は退職金として受け取れるため、老後資金の準備にもなります。

個人型確定拠出年金(iDeCo)|フリーランスは掛金上限が高い

2つ目がiDeCoの愛称としても知られる個人型確定拠出年金です。iDeCoも掛金が全額所得控除になる上に、運用益も非課税という優れた制度です。

iDeCoは原則として60歳にならないとお金を受け取ることができませんが、裏を返せば60歳になったら引き出せる退職金制度とも言えます。

フリーランスなどの国民年金第1号被保険者の場合、月額6.8万円(年間81.6万円)まで掛金を設定できます。

以上2つの制度を税金と絡めて理解できるため、FP3級はおすすめな資格です。

よくある疑問:簿記とFP、どっちを先に取るべき?

よくある疑問:簿記とFP、どっちを先に取るべき?

ここまでFP3級のメリットなどをご紹介してきましたが、似たような資格としてよく比べられるのが簿記3級です。

ここで疑問に感じる方も多いかもしれませんが、果たして簿記3級とFP3級、どちらを先に取るべきなのでしょうか?

実は既にFPと簿記の違いについて記事を公開しており、そこでは「先にFP試験を受けよう」と書いてあります。

しかし、あくまで合格率がFPのほうが高いからという理由でそう結論づけています。そこでこの記事では、別の視点から答えを出そうと思います。

結論:経営視点ならFP、実務処理なら簿記

目的によって異なりますが、事業全体を俯瞰する「経営視点」を持ちたいならFP3級を先に取得し、日々の帳簿付けという「実務処理」を優先するなら簿記3級を先に取得することをおすすめします。

  • 簿記3級:日々の帳簿付け、確定申告書の作成スキル
  • FP3級:どの制度を使って節税するか、ライフプランをどう立てるか

私はFPとして活動しているためポジショントークに感じるかもしれませんが、ここまでご紹介した通りFPの知識は様々な場面で役立てられると考えています。

理想はFP3級も簿記3級も両方持っておきたい

理想を言えば、両方の資格を取得するのがベストです。しかし、時間が限られているなら、まずFP3級でお金の全体像を把握してから、確定申告の実務に必要な簿記3級を学ぶルートをおすすめします。

なぜなら、FPで「なぜこの控除を使うべきか」という目的を理解していれば、簿記の学習も「何のために帳簿をつけるのか」が明確になり、学習効率が上がるからです。

また、先ほども触れましたが、FP3級のほうが合格率が圧倒的に高く、1ヶ月ないし2ヶ月学習すれば比較的スムーズに合格できます。

資格を取ることが目的ではありませんが、ここまでご紹介した内容を学び、日々の生活に役立てるためにぜひFP3級の取得を目指してみてください!

お金の知識を身につけたい方は、FPのライトのオンライン講座がおすすめ!

「FP3級の知識だけでも有益な知識を身につけられることが何となく理解できたけど、どのように勉強したらよいかわからない」とお考えの方もいると思います。

そのような方はぜひFPのライトのオンライン講座をご検討ください。

特徴①:業界トップクラスの低価格でFP3級を学べる

現在FPのライトでは、 FP3級講座(動画講義・PDFテキスト&問題演習・無制限の質問サポート付き)を税込 2,980円という低価格で提供しています。

市販の3級テキストと問題集の2冊だけで3,000円を超えることが一般的です。そのような中でFPのライトでは3,000円以内で動画講義と、後述する質問サポートが付帯されています。

短期間でFP3級を目指す方にとっても安心してご利用いただけます。

特徴②:図解やイラストを使用したテキスト

特徴②:図解やイラストを使用した見やすいテキスト

価格が安いからといって、クオリティは一切妥協しておりません。FPのライトのテキストは図解やイラスト、カラーを使用することで視覚的に見やすい構成となっています。

特に所得税の知識は難しい点も多いですが、図解をたくさん使用しているため、体系的に所得税の知識を身につけることができます。

特徴③:過去問やオリジナル問題などを多く取り扱った動画講義

FPのライトはテキストの内容に連動した完全動画講義形式です。過去問やFPのライトで作問したオリジナル問題を講義ごとで紹介しながら、確実な理解の定着を目指します。

また、動画講義は1コマ当たり15分~30分程度の短時間ですので、通勤や通学時、家事などのスキマ時間に視聴できる点もメリットです。
(中には5分程度の動画講義もございます。)

特徴:何度でも質問できるサポート

FPのライトでは、LINEを通じていつでも質問できるサポート体制をご用意しております。

他社教材は質問するたびに料金が発生したり、そもそも質問を受け付けていないコンテンツもございます。

FPのライトは回数無制限で分からないことをすぐに解消できるので、つまずかずに学習を進められます。

※質問用のLINEアカウントは購入後に登録URLが表示されます。

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その他:FP3級と簿記3級セットで受講すれば更にお得に!

FPのライトを運営するキャリアード合同会社では、簿記3級講座も販売中(単体2,980円)です。

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簿記3級講座は別の先生が担当しています。

まとめ:FP3級は「稼ぐこと」と同じくらい重要な「残す技術」

売上を上げる努力と同じくらい、税金や制度の知識は手取りを増やすために重要です。

FP3級の知識があれば、無駄な支出を削り、使える控除をフル活用し、賢く資産形成ができます。確定申告も怖くなくなり、税理士との会話もスムーズになります。そして何より、将来への不安が確かな知識に変わります。

不安定なフリーランスだからこそ、確かな知識という武器を持ちましょう。FP3級は、あなたの事業を支える土台になります。

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