FP3級の難易度と合格率を徹底解説!初心者でも合格可能?

FP試験はお金の知識を広く得られることで、年々受験者数も増えている人気資格です。しかし、難易度は低いことされており、「FP3級は簡単」だと言われています。

そこで、FP(ファイナンシャルプランナー)3級が本当に簡単なのかについて、難易度と実際の合格率などを交えて解説します。合わせて、効果的な勉強方法や勉強時間もご紹介しますので、これからFP3級を目指す人はぜひ最後まで読んでみてください。

なお、FPのライトでは2,980円というFP3級の合格を目指せるオンライン講座をご提供しています。

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この記事の著者

FPのライト専任講師 ゆーさく

・元市役所職員
・公務員在職時にファイナンシャル・プランニング(FP)技能士を取得
・現在は、FPのライト専任講師を務めるほか、日本FP協会支部活動にも参加し、地域独自のFPの普及活動を行う。
(AFP、2級ファイナンシャル・プランニング技能士)

FP3級の難易度

FP3級の難易度

そもそもFPは、金融・税金・保険などの生活に役立つ知識が学べる国家資格です。FP3級は2024年4月からCBT形式(=パソコンで受験する方法)に移行し、年間を通して受験することができます。

FP3級は入門レベルとされており、特別な知識は必要ありません。1日1〜2時間の学習で1カ月程度あれば十分合格ラインに達することができます。実際に「1週間の短期集中で合格した!」という受験者もいるほどです。

なお、FP試験は日本FP協会と金融財政事情研究会(金財)の2つの試験機関があり、FP協会と金財の共通問題である学科試験と、実技試験の両方に合格することでFP資格を取得することができます。

ちなみに、FP3級で導入されているCBT方式についての記事も書いていますので、合わせてご参考ください。

FP3級の合格率

それではFP3級がどのくらいの合格率なのかご紹介します。FP協会と金財それぞれの合格率の推移をグラフにまとめました。

(線をタップすると合格率が表示されます。)

日本FP協会

参考:日本FP協会 FP技能士の取得者数及び試験結果データ

FP協会の場合は安定して8割程度の合格率のため、確かにFP3級は簡単な資格であると言っても過言ではありません。

資産設計提案業務

FP協会の場合、実技試験は「資産設計提案業務」という科目になります。FP試験の6つの試験科目(※)から広く問題が出題されますが、ライフイベント表やキャッシュフロー表などの実際の計算問題も出題される点が特徴です。

※6つの試験科目とは、ライフプランニングと資金計画、リスク管理、金融資産運用、タックスプランニング、不動産、相続・事業承継を指します。

2024年5月試験 実技問3
2024年5月試験 実技問3

金財

参考:金融財政事情研究会「[種目別試験結果]ファイナンシャル・プランニング技能検定」

一方の金財の合格率はおよそ5、6割前後で推移しています。FP協会の合格率8割を考えると、全体的に低い印象です。なお、FP3級の金財実技は個人資産相談業務と保険顧客資産相談業務の2種類があります。

個人資産相談業務

個人資産相談業務は、名前の通り個人資産を重視した問題が出題されやすいです。そして、最大の特徴がリスク管理の問題が出題されないという点です。そのため、保険などの分野に苦手意識を持つ方は個人資産相談業務を受けるという選択肢もあります。

2024年5月試験 実技問13
2024年5月試験 実技問13
保険顧客資産相談業務

そしてもう1つが保険顧客資産相談業務で保険に関する問題を中心に出題される実技科目です。保険業界に勤める方はこの科目を選択しておいて間違いありませんが、保険顧客資産相談業務は金融資産運用と不動産の問題が出題されません

2024年5月試験 実技問4、5
2024年5月試験 実技問4、5

ここで疑問に感じたかたもいるかもしれませんが、FP協会と金財とで合格率に乖離があります。同じFP3級にも関わらず、合格率が団体によって大きく違いがあるのはなぜでしょうか。

この点については、記事の後半で私の持論を交えて解説します。

FP3級の試験時間

FP3級の試験時間は学科試験が90分、実技試験が60分です。実技試験の試験時間はFP協会も金財も共通です。

FP3級の合格点

FP3級は全体の6割以上で合格できます。詳しい合格点や問題数は以下の通りです。

日本FP協会
(資産設計提案業務)
金財
(個人資産相談業務)
金財
(保険顧客資産相談業務)
合格点60点以上(100点満点)30点以上(50点満点)
問題数20問実例問題5題計15問

FP3級に必要な勉強時間

FP3級に必要な勉強時間

FP3級の合格に必要な勉強時間はおよそ80時間~100時間程度とされています。そのため、仮に1日2時間勉強すると、40日~50日程度で合格できることになります。

以前までは1年に3回(5月、9月、1月)しか受験できませんでしたが、CBT方式の導入により通年で受験できるようになりました。ご自身で受験する時期を定めたうえで、必要な勉強時間を逆算することで着実に合格に近づきます。

ただし、1年のうち一部の期間で受験できない日がありますので、先ほどご紹介したFP3級のCBT方式に関する記事で確認しましょう。

FP3級のおすすめの勉強方法

FP3級のおすすめの勉強方法

ここで、FP3級の勉強方法をご紹介します。実際に私が当時実践してた方法もございます。

お金の寺子屋

お金の寺子屋はFP2級、3級を中心とした学習コンテンツです。特徴的なのがYouTubeで講義動画を公開している点です。1動画の尺も数分から最大20分程度で構成されています。

2019年にFP3級を取得した当時、こちらのコンテンツを使用していました。

過去問

FP試験は過去問が公表されています。FP受験者のほとんどが過去問演習を行っており、私も使用しておりました。

試験団体のHPでも無料公開されているだけでなく、お金の寺子屋にも過去問と簡単な解説も添えていますので、併用しながら学習していくことを推奨いたします。

FPのライト3級講座

FPのライトにはオンライン形式(動画講義)で受講できる3級講座をご提供しています。

テキストや演習問題はもちろんのこと、回数無制限の質問サービスが付いています。通常、予備校は数万円の受講料が掛かる場合が多く、また数千円で済む場合も質問が別途料金で設定されていることが多いです。

ですがFPのライトの3級講座は質問サービスが付いて2,980円でご提供しています。

さらに受講者限定で、FPのライト無料問題についての質問も可能です。

FP試験の勉強には問題演習などのアウトプットが必要不可欠です。FPのライトの通信講座や無料問題をぜひご活用ください。

FPのライト無料問題とは

FPのライトの無料問題はどなたでも挑戦できる問題演習で、次の3つの特徴を持っています。

  • 何度でも挑戦できる!
  • 問題はランダムで出題される!
  • 制限時間タイマー付き!

FP3級は2024年からCBT方式が導入されたことをきっかけに、従来の試験時間が短縮されています(学科試験120分から90分に短縮)。

制限時間が決められる環境に慣れておくことで、本番でも余裕をもって臨むことができます。

FPのライトの無料問題の見本画像
セクションごとに設定された目標時間タイマー付き!

\制限時間付き!苦手分野を集中して克服!/

金財の合格率が低い理由

最後に、金財の合格率が低い理由を私の持論も交えてご紹介します。

先ほどの表を見ると金財の方が合格率が低く一見すると難しそうに見えます。しかし、試験の難易度は大きくは関係ありません。

理由は学科試験がFP協会と金財共通問題だからです。では、金財の方が実技試験が圧倒的に難しいのでしょうか。

しかし3級の場合は実技試験も日本FP協会・金財ともに選択式であり、金財が圧倒的に難しいとも言いにくいです。

そのため私は、合格率の差は「受験者のモチベーションの差」が関係していると思います。実は、金財では金融機関等をはじめとする企業の団体受験が日本FP協会よりも多い傾向にあります。

あくまで推測ですが、団体受験の場合、受験料を会社が負担したり受験者自身の意思で申込しない人も一定数存在するため、受験者のモチベーションにばらつきがあり、合格率に影響が出ている可能性があります。

かつて銀行員だった前職の同僚も、「FP試験を取得するよう上司に言われた」と言っていたので、おそらくこの部分に金財の合格率の低さが関係していると考えています。

しかし、難易度自体はFP協会も金財もほぼ同じですので、これから受験するかたは合格率だけに左右されず、ご自身が受けたい団体で受験しましょう。

まとめ

FP(ファイナンシャルプランナー)3級は、比較的容易に取得できる国家資格であり、合格率も高水準を維持しています。​試験内容は日常生活に役立つ知識が多く含まれており、学習期間も1ヶ月程度と短期間での合格が可能です。

​また、試験実施団体による合格率の違いは、受験者のモチベーションや背景によるものと考えられます。​そのため、金財の方が特筆して難しいという分けではありません。試験団体の違いに左右されずに、金融知識の向上やキャリアアップのために、FP3級を受験してみてください!