FP試験は年金や税金、不動産など様々な分野の知識を包括的に見につけることができる便利な資格です。せっかく取得したのであれば、就職や転職の際に履歴書に書いて知識をアピールしたいと思うかたも多いはず。
一方で、FP3級は難易度も低くわざわざ履歴書に書いて良いかどうか迷ってしまう場合も多いと思います。中には、「FP3級を履歴書に書くことは恥ずかしい」といった書き込みも見かけます。
そこで今回は、FP3級の資格を履歴書に書くことが本当に恥ずかしいことなのか、そしてもし履歴書に書く際の注意点とアピールポイントについて紹介します。FP3級資格を履歴書に書くか迷っている方は必見です!
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目次
【結論】FP3級は履歴書に書こう!全く恥ずかしくない

先に今回の記事の結論から申しますと、FP3級を履歴書に書くことは全く恥ずかしくありません!
その理由として、次の点を挙げることができます。
- お金に関する基礎知識を有していることをアピールできる
- 採用面接での話題のきっかけにできる
- 将来的なキャリア形成において有利に働く
むしろ、FP3級を履歴書に書かないと損することはあっても、書いて損をすることはありません!
お金に関する基礎知識を有していることをアピールできる
FP資格の大きな魅力は、税金・保険・年金・不動産など、日常生活からビジネスまで幅広く活かせる「お金の基礎知識」を体系的に学べる点にあります。たとえ3級であっても、そうした知識を身につけていることを客観的に証明できる国家資格であり、業種を問わず多くの現場で評価される可能性があります。
実際、年金問題や物価上昇、増税といった社会背景から、お金に関するリテラシーの重要性は年々高まっています。
FP試験は学科試験と実技試験でそれぞれ年間3〜4万人が受験しているとはいえ、まだまだ「お金の知識を持つ人材」は多くの業界で求められているのが実情です。以下の画像は直近3年間のFP3級の受験者数の推移をまとめたものです。

「3級だから…」と遠慮する必要はまったくありません。FP資格の価値を理解している採用担当者にとって、FP3級は十分に評価の対象となります。
採用面接での話題のきっかけにできる
就職・転職の面接では、履歴書の内容が会話の糸口になることが多いため、FP3級を記載しておくことで、「お金に関心がある」「自ら学ぶ姿勢がある」といった印象を与えることができます。
また、資格取得に至った理由や学習の過程を伝えることで、自己PRの幅が広がり、面接官との会話が弾むきっかけにもなります。
「FP3級は簡単だから意味がない」といった意見も一部ありますが、金融・税制・保険などの幅広い知識を体系的に学べる機会としては非常に価値のある資格です。
さらに、以下のように活用できる職種も数多くあります。
金融機関 | 銀行、保険会社、証券会社、クレジット会社など |
保険会社の代理店 | 生命保険会社など |
士業系 | 税理士、公認会計士、不動産鑑定士、宅地建物取引士、社会保険労務士、中小企業診断士、弁護士、司法書士、行政書士など |
会計関係 | 会計事務所 |
不動産、建築関連 | 不動産会社、建設会社など |
投資関連 | 投資顧問会社、商品先物取引会社など |
共済関係 | 生活協同組合、県民共済など |
一般事業会社および官公庁 | 福利厚生担当者および、金融・財務・経理など |
商事会社やコンピュータ会社 | 商事会社の商社金融担当者、商事会社やコンピュータ会社等の金融機関営業担当者など |
これだけ多くの職種で評価される可能性がある資格を、履歴書に書かないのはもったいないと思いませんか?
将来的なキャリア形成において有利に働く
FP3級は、就職時だけでなく、入社後のキャリア形成にも役立ちます。お金に関する基礎知識を持つことで、業務理解や社内コミュニケーションが円滑になり、経理・財務・営業・人事など多様な場面でスムーズに活かすことができます。
さらに、「学ぶ姿勢がある人材」として評価されやすく、スキルアップや昇進といったキャリアアップのチャンスを広げる要素にもなります。
FP3級を履歴書に書くことが恥ずかしいと感じる理由

ここまでメリットがあるのに、なぜFP3級を履歴書に書くことを恥ずかしいと感じる人が多いのでしょうか。その理由は難易度の低さにあります。
前提として、FP3級は国家資格に位置付けられている一方で、合格率が8割前後と難易度が低いという事実があります。そのため、FP3級を取得しても履歴書に書けるのか少し迷ってしまうところです。
とはいえ、「難易度が低い=価値がない」というわけではありません。資格が示すのは、知識の有無や学ぶ姿勢であり、履歴書に書くことでそれを客観的に伝えることができます。
FP3級の難易度や合格率について正しく理解したうえで、自信をもって履歴書に記載しましょう。
「知識を身につけたその先」を意識する方には、FPのライトの講座がおすすめです。資格取得だけでなく、日常生活や仕事にも活かせる実践的な内容を重視し、講師の体験や具体例を交えながら初心者にもわかりやすく解説しています。
学んだ知識を自信をもって使えるよう、実生活に役立つ講義を心がけています。
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履歴書に書く際の注意点

何度も言うようにFP3級は履歴書に書くべきですが、実際に履歴書を書く際にはいくつか注意点があります。以下の点に注意しながら、積極的に学んだ知識をアピールしていきましょう。
略さずに正式名称で書く
履歴書に資格を記載する時は、略さずに正式名称で記載しましょう。
FP3級技能士、FP3級 など❌
3級ファイナンシャル・プランニング技能士⭕️
就職面接などの場では「FP3級」と話すのは構いませんが、履歴書では正式名称を書いておきましょう。
資格取得日を書く
次に、資格を取得した日付をしっかり書くことが大事です。FP試験は最新の法令を基に出題されるため、より直近で取得している人はそれだけ最新の制度や情報について知っているということを意味します。
もし取得年月が古い場合は、面接などで最新の知識を持っていることを口頭で説明すると良いでしょう。
なお、他の免許や資格などと合わせて書く際は、取得年月日の時系列順で書いていきましょう。
記載例
年 | 月 | 免許・資格 |
---|---|---|
令和2年 | 4月 | 普通自動車第1種免許 取得 |
令和2年 | 5月 | 日商簿記検定試験3級 合格 |
令和6年 | 6月 | 3級ファイナンシャル・プランニング技能士 合格 |
以上 |
※資格欄の最後には「以上」と書きましょう。
免許の場合は取得、資格の場合は合格と書き分けましょう!
FP2級以上の資格を勉強中の場合も書く
実際のところ、銀行や保険会社などの金融関係の業種では、FP2級以上の知識や理解を求められるのが実情です。とはいえ、3級を取得しているということは、2級へ上がるためのステップを踏んでいるということ。
もしも現在2級の受験を考えている人や勉強を始めている人は、それも合わせて書いていくとより前向きな印象となるでしょう。
年 | 月 | 免許・資格 |
---|---|---|
令和6年 | 6月 | 3級ファイナンシャル・プランニング技能士 合格 |
2級ファイナンシャル・プランニング技能士 受験予定 | ||
以上 |
取得済みの資格だけでなく、今学んでいる資格も書くことでよりアピールとなります!
履歴書に書かない方が良い場合
ここまでFP3級は履歴書に書いた方がいい伝えましたが、場合によっては履歴書に書かない方が良い場合もあります。それは、他に書きたい資格やアピールしたいスキルがある場合です。
特に、FPという資格の特性上、他の資格との相性も良く複数の資格を持っている方も非常に多いです。FP3級よりもアピールしたい資格がある場合や、たくさん資格を持っているために履歴書に書ききれない場合などは、書かない方が良いということになります。
裏を返せば、この理由以外はFP3級でも履歴書に書くことをオススメします!
まとめ
FP3級だと「履歴書に書くほどの資格では無い」「FP3級は書く意味がない」と心配になる人も多いかも知れません。ですが、お金について関心を持ち、さまざまな制度について学んだ人という事実は人事担当にとって確実にプラスに働きます。
また、面接時にはFP3級を取得しようと思った動機や学んだことで役に立ったことを話すことで、より前向きな印象が伝わるでしょう。
ぜひこの記事で紹介したポイントに気をつけながら、積極的にアピールしていきましょう!