【徹底比較!】FP(ファイナンシャルプランナー)の学科試験と実技試験の違い

 

こんにちは😊FPのライトです!
 

今回は、FP試験の学科試験と実技試験の違いについて、解説していきます!

ファイナンシャルプランナーの資格を取得するためには、学科試験と実技試験の両方を合格する必要があります。

とはいえ、「そもそも学科試験と実技試験って何が違うの?」という疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。

そこで、今回は学科試験と実技試験の違いと特徴について、分かりやすく解説します!

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この記事の著者

FPのライト専任講師 ゆーさく

・元市役所職員
・公務員在職時にファイナンシャル・プランニング(FP)技能士を取得
・現在は、FPのライト専任講師を務めるほか、日本FP協会支部活動にも参加し、地域独自のFPの普及活動を行う。
(AFP、2級ファイナンシャル・プランニング技能士)

学科試験と実技試験の違い

まず前提として、学科試験も実技試験も学科試験で学ぶ知識が出題範囲のベースになっています。

つまり、実技試験でも学科試験の知識と理解が非常に重要になります!

両者の違いは、学科試験は問題文から正解を選ぶ選択式ですが、実技試験は計算問題が中心という点です。

また、学科試験は6つの試験科目からまんべんなく出題されますが、実技試験では受検者が科目を選択して、その範囲の問題に答えるという違いがあります。

学科試験 実技試
試験科目からまんべんなく出題 受検者が科目を選んで受検
選択肢の中から正解を選ぶ択一式
※計算して正解を導き出す問題もある!
問題文を読み電卓で計算する問題が中心

 

FP3級の学科試験と実技試験

FP3級の学科試験と実技試験は、全て選択問題になっています!

学科試験は、ファイナンシャルプランナーに必要な基礎的な知識と理解を問われる問題が出題されます。

その中でも、FP3級は学科試験の問題がFP協会も金財(きんざい)が共通問題である点が特徴です!

特に、学科試験は60問中30問が〇×問題になっています。特段の受検資格も定められていませんので、受検のハードルが低い点が特徴です!

一方で、実技試験はFP協会と金財とで問題が異なります。

合格点は6割以上である点は共通ですが、出題傾向や問題数が異なるため、ご自身に合った科目を選びましょう!

学科試験 実技試
前半30問:〇×問題
後半30問:3択問題

FP協会「資産設計提案業務」 大問7問計20問:3択問題
金財「個人資産相談業務」 大問5問計15問:3択問題
金財「保険顧客資産相談業務」
FP3級の試験団体の選び方については、以下の記事を参考にしましょう!

【おすすめはどっち?】FP3級の試験団体の違い

 

FP2級の学科試験と実技試験

FP2級から、実技試験に記事式の問題が導入されます。一部選択問題も含まれますが、3級の時とは違い、より深い知識が問われるため難易度がぐっと上がります。

なお、学科試験は全問選択問題ではありますが、3級では3択だったのが、2級から4択に変わったりと、こちらもより難しくなっております。

そして、極めつきは実技試験の科目数が5つに増えます!

ご自身がどのような目的や理由でFP2級を取得したいかをより明確にしたうえで、学習をしていきましょう!

学科試験 実技試
全60問:4択問題
FP協会「資産設計提案業務」 40問記述式等
金財「個人資産相談業務」 大問5問計15問:記述式等
金財「生保顧客資産相談業務」
金財「損保顧客資産相談業務」
金財「中小事業主資産相談業務」
FP2級の実技試験の選択に迷っている方は、ぜひ以下の記事を参考にしてみてください!

FPのライトが、あなたに合った実技試験科目の診断表も載せています!

【選ぶべきは〇○】FP2級の実技試験

 

FP1級の学科試験と実技試験

FP1級となると、学科試験にも一部記述問題が加わります…。

また、金財の実技試験では面接試験が導入されています。

FPの知識を実務にバリバリ活用していく方には、面接試験という選択肢もアリですが、一方で対策がしづらい点もあるため、ご自身がどちらが合っているか考えて選択しましょう。

ちなみに、学科試験は金財しか導入していない点も注意!

学科試験(金財のみ) 実技試
【基礎編】全50問:4択問題
【応用編】記述式5問
FP協会 大問2問計20問:記述式
金財 面接形式
私の知り合いのFPのかたは、金財の実技試験が「圧迫面接」だったらしいです。

(全員がそうではないと思いますが…)

面接に慣れていない方は、実技試験は「FP協会一択」かも!

 

学科試験と実技試験、どちらが難しい?

学科試験の方が簡単と感じる方もいれば、実技試験の方が簡単と感じる方もいるため、一概には言えません…。

ですが、私個人的には実技試験の方が解きづらい(=難しい)と思います。

FP2級と3級の学科試験は全て選択問題であるため、答えがわからなくても正解することができてしまう部分があります。

しかし、実技問題は記述式(計算問題)が含まれている分、わからない場合に直感で正解するというのがかなり難しい部分は否めません。

とはいえ、学科試験も実技試験も書籍や問題を解き進め、過去問を複数問挑戦してみると、傾向がわかってきます。

頑張って学習すれば、「どちらが難しい」と感じなくなるほど、慣れてくると思います!

 

まとめ

いかがだったでしょうか?

学科試験と実技試験は、それぞれ異なる特徴を持ちますが、どちらも学科問題で学ぶ内容がベースになります。

各級の特徴をおさえ、これから受検する方は是非参考にしてみてください!

これからも、FPのライトがFP試験に役立つ情報をお届けしていきますので、是非チェックしてください